国内で80万口座以上を誇るDMM FXは、スプレッド面やサービス面などにおいて非常に優れており、ぜひおススメの国内FX業者の1つであることは他の記事でも解説してきました。
ではDMM FXと海外FX業者を比較した場合にはどうか、という点にフォーカスして今回は見ていきます。FX業者を選ぶ際に必ずチェックしておかなければならない項目別に、DMM FXと海外FXを感覚的にではなく論理的に比較して解説します。
FX業者を比較する際には『使いやすそう』『なんとなく良さそう』等と言った個人の主観の入る要素は一切排除しなければなりません。FXトレードの目的はあくまで『FXで稼ぐこと』であり、稼ぐためには具体的な収支シミュレーションを数字(金額)で分析・検証する必要があるからです。
FX業者を選定比較する上では、数字こそが最も説得力と客観性を持ったものとなります。
数字は嘘をつきません。その数字によって、中長期スパンで見た時にどのFX業者が最も稼ぎやすいのかが鮮明になってくるのです。
FX初心者の中には海外FXにも興味があり、国内FXと比較して迷っている人もいることでしょう。
FX業者を選定するにあたっての判断材料にして頂けると幸いです。DMM FXと比較する海外FXは、海外FXの中でも代表格のXMやGEMFOREX、IS6FX等を例に挙げて比較検証します。
DMM FXと海外FX スプレッド比較
FX業者の選定においては何を差し置いてもまず、スプレッドが重要です。
スプレッドは1回の取引ごとに発生するコストであり、中長期的にFXトレードをしていくにあたってはできる限り狭いスプレッドの業者を選定することがFXトレードで勝つための絶対条件になってきます。
後術しますが海外FXにはボーナスがあると言った甘い話だけで、安易に海外FXを選ぶと痛い目に遭うということは断言しておきます。『瞬間的・一時的なおまけ』に目を向けるのではなく、中長期的にどうやったら勝てるか、稼ぎやすくなるかを考えることが、FX勝ち組への第一歩となります。
そのためには最大限コストを抑える努力をしなければなりません。その象徴たるものが、スプレッドなのです。
ここでは、FXトレードにおける最重要要素であるスプレッドを、DMM FXと海外FXで比較検証していきます。
DMM FXと海外FXのスプレッド比較では圧倒的にDMM FXに軍配
DMM FX と海外FXを比較する際には、瞬間的なスプレッドではなく『平均的なスプレッド』で比較することがフェアな比較になりますので、平均スプレッドで比較していきます。
DMM FXは国内だけでなく海外FXを入れても最狭スプレッドとなっています。
つまり世界的に見ても最もスプレッドの狭いFX業者なのです。
最もメジャーな通貨ペアであるドル円で見ていきましょう。DMM FXのドル円のスプレッドは0.2銭で、これは原則固定になっています。経済指標の発表時など相場が乱降化する局面だけ瞬間的にスプレッドが2銭前後に広がることはありますが、それは一時的なものですぐに0.2銭のスプレッドに戻ります。
では海外FXのスプレッドはどうか。代表格であるXM、GEMFOREX、IS6FX等のドル円のスプレッドは約1.6銭です。DMM FXに比べると8倍のスプレッドの広さとなっています。
言い換えれば、DMM FXを使った場合と海外FXを使った場合では、取引コストに8倍もの差が出てくることを意味しています。この点については具体例を交えながら解説します。
海外FXのスプレッドゼロ口座は名ばかりで実際には大きなコストがかかる
上記スプレッドは、海外FXのスタンダードな口座での平均スプレッドです。
海外FXには、例えば『XM zero口座』や『GEMFOREX ノースプレッド口座』等のような特殊な口座もあります。これらの口座ではスプレッド0を謳っています。スプレッドがゼロであれば良いのではないかと思われがちですが、その代償が大きいのです。例えばXM zero口座であれば、スプレッド自体は0~0.2銭程度ですが、1回の取引ごとに『取引手数料』がかかります。
これは1回の取引でスプレッド的に言えばおおよそ1銭かかります。ですので、XM zero口座がスプレッド0のように見えても事実上、スプレッドは1.1銭前後かかっているということになります。
完全な嘘は言っていないものの、スプレッドという単語を取引手数料という言葉に置き換えているだけで、実質的には1.1銭のスプレッドがかかっているのと同じことです。
また、GEMFOREXのノースプレッド口座に関しても、ノースプレッドと言っている割には0.3銭(ドル円の場合)のスプレッドはかかっています。さらに、このノースプレッド口座を使えば、GEMFOREX最大の武器であるボーナスを一切受け取れなくなります。
また、初回入金額も30万円以上が条件となるなど、FX初心者にとっては非常に敷居の高いものとなっています。軍資金が10~20万円程度のFX初心者には不可能な口座となっています。
ではここで話を戻します。ドル円で比較した場合、平均スプレッドはDMM FXなら0.2銭、海外FXなら1.6銭です。実際に10万円の軍資金を元に取引を進めていった場合のシミュレーションをしてみます。
DMM FXと海外FXスプレッド格差による収支シミュレーション比較①
DMM FXなら10万円の軍資金があれば、ドル円なら2ロットの取引が可能なので、海外FXでも同じく2ロットで取引をするシミュレーションをします。仮に利益確定・損切りを10pipsラインに設定して2ロットで取引をします。
第1パターンとして、10pipsの利益が取れた場合です。DMM FXであれば(10pips-スプレッド0.2pips)×2ロット=18.6pips。の純利益となります。2ロットで10pipsを抜けば1,960円の利益となります。
これが海外FXの場合は、(10-1.6pips)×2ロット=17.2pips分の純利益となります。海外FXの場合は、後ほど説明しますがレバレッジが非常に高く、500~1,000倍ものレバレッジがありますので、1ロットで1pips獲ると平均的には約千円の利益となります。ですので、
17.2pips分の利益≒約17,200円の利益となります。
これだけ見ると海外FXの方に分があるように錯覚してしまいがちですが、これはあくまで勝ちトレードだけを見た場合の数値です。勝った時だけを見ていても意味がありません。
FXトレードは勝ち負けを繰り返していく中で、トータルで利益を少しずつ残していく作業になります。では負けパターンの方も見ていきます。
第2パターンとしては、10pipsの損失をした場合です。つまり負けトレードの場合です。DMM FXの場合は(10pips+0.2pips)×2ロット=20.4pips≒約2040円の負けです。一方、海外FXの場合は(10pips+1.6pips)×2ロット=23.2pips≒23,200円の負けです。
同じロット数(今回の例では2ロット)を10pipsの利益確定・損切りという条件下で取引したと仮定した場合、
DMM FXなら勝てば+1,940円、負ければ-2,040円(その差▲100円)
海外FXなら勝てば+17,200円、負ければ-23,200円(その差▲6,000円)
です。FXは上がるか下がるかですので、勝ち負けを繰り返して勝率50%とした場合、海外FXであれば17勝17敗になった時点で、▲6,000円×17敗=▲104,200円となり軍資金はゼロになってしまいます。あっという間にFX相場から退場することになります。
一方、DMM FXを使って17勝17敗であれば、わずかなスプレッド分のマイナスだけで済みますので、100円×17敗=1,700円の損失で済みます。軍資金98,300円は手元に残ったままで、まだまだ戦うことができるのです。
FXで勝ち組になるためには、1回の取引で勝った金額はどうでもよく、トータルで見てプラスに持っていくこと、そして何より負けが続いた時でも相場に生き残り続けることが最重要です。
そのためには、スプレッドという余計なコストを最大限抑えなければなりません。このスプレッドが広いと、勝った時には目立ちませんが負けた時に加速度的に損失が膨らむのです。
海外FXの場合は高いレバレッジによって勝ったときの『利益額』はたしかに高いですが、それはあくまで瞬間的・単発的な話であり、中長期的に負けトレードも含めたトータルで見れば、スプレッドの広さも加味されて資金がパンクするまでの時間が驚くほど早く、圧倒的に不利になるのです。
DMM FXと海外FXスプレッド格差による収支シミュレーション比較②
先ほどのDMM FXと海外FXのスプレッド格差によるシミュレーションは、取引数量を同じ2ロットに設定しての比較でした。
では今度はレバレッジ差を考慮して、利益・損失額を同レベルで見るために海外FXのロット数を0.2ロット、DMM FXのロット数を2ロットで設定して比較します。これであれば『1pips動くごとに約200円が動く』という条件はDMM FX・海外FXともに同じになります。
同じように10pips勝った場合と負けた場合を見ていきます。
第1パターンとして10pipsの利益が出た場合、DMM FXであればスプレッド0.2pips×2ロット=0.4pips分のコストがかかるので、実質利益は19.6pips=1,960円の利益です。
一方、海外FXであれば、スプレッド1.6pisp×2ロット=3.2pips分のコストがかかるので、実質利益は16.8pips=1,680円です。この差は1,960円-1,680円=280円です。たった1回、2ロットだけの取引をしただけでも実に280円もの利益差が出てきます。
1日平均で10回程度は取引しますので、これを10倍すると1日あたり約3千円の利益差が出てきます。FX稼働日は1ヶ月20日間ですので、これを毎日繰り返すと1ヶ月で約6万円の利益差が出てきます。
これはあくまで全て勝った場合なので、第2パターンの損失の方も見て、勝ち負け含めたトータルで後ほどシミュレーションします。
第2パターンとして、10pipsの損失が出た場合、DMM FXであればスプレッド0.2 pips×2ロット=0.4pips分のコストがかかるので、実質損失は20.4pips=2,040円の損失です。
一方、海外FXであれば、スプレッド1.6pisp×2ロット=3.2pips分のコストがかかるので、実質損失は23.2pips=2,320円です。この差は1,960円-1,680円=280円です。たった1回、2ロットだけの取引をしただけでも実に280円もの損失差が出てきます。
ではここで、勝ち負けを含めたトータルでシミュレーションします。仮に1ヶ月、200戦110勝90敗とした場合で見てみます。これは勝率55%ラインで、ごく現実的かつ平均的な勝敗ラインです。
【DMM FXを1ヶ月使った場合】
利益→1,960円×110回=215,600円
損失→2,040円×90回=183,600円
トータル利益額=215,600円-183,600円=+32,000円
【海外FXを1ヶ月使った場合】
利益→1,680円×110回=184,800円
損失→2,320円×90回=208,800円
トータル利益額=▲24,000円
海外FXが絶対に知られたくないスプレッドの実態
以上がDMM FXと海外FXのスプレッド格差の実態です。海外FXが知られたくない実態を丸裸にした数値です。
勝率55%、つまり半分以上勝ちトレードであっても、スプレッドがあまりにも広いので海外FXを使えば必ず負けるようになっているのです。
海外FXで勝ち続けるためには、毎月必ず勝率60%以上をずっとキープし続けて、それでようやく薄利を得るということになります。FX初心者にとって毎月勝率60%以上を常にキープし続けることはほぼ不可能です。
ベテラントレーダーですら、利益確定:損切り=1:1という条件下であれば、勝率は60~63%ぐらい確保できれば御の字というのがFXの世界です。FX初心者としては、現実的には勝ち数が負け数を少し上回るライン、すなわち勝率55%程度を維持していくことが妥当なラインです。
これであれば決して高いハードルではありません。DMM FXであれば勝率55%でもスプレッドのコストがほとんどかからないのでトータル収支でプラスに持っていくことができます。一方、海外FXではスプレッド負けしてしまい、確実にトータル収支がマイナスになるのです。
スプレッドの差は、これほどまでに収支に影響を及ぼすのです。海外FXは、この決定的・致命的な弱点に関してはほとんど触れず、『高いレバレッジ』『充実したボーナス』を前面に押し出してPRして、スプレッドの真実を隠そうと躍起になっているのです。
FX初心者にはぜひこの事実を頭に入れておいて頂きたかったので、DMM FXと海外FXのスプレッド比較を最初にお伝えしました。実際に数字を交えながら検証すれば、FXトレードにおいてはいかにスプレッドが重要であるかを実感頂けたはずです。
FXトレードは、1回だけの取引で終わるものではなく、何百、何千回と取引を積み重ねていく中で、トータルでプラス収支に持って行く『投資』です。1回あたりの取引にかかるコスト、つまりスプレッドは投資における最重要項目であり、この投資コストを最小限で抑える環境を整えることこそが、FXで勝ち組に入るための第一歩となります。
DMM FXと海外FXスプレッド ドル円以外の通貨ペア比較
DMM FXはFX業界で最も狭いスプレッドを提供してくれており、その環境が整っています。一方で海外FXには、その最も基本的要素が著しく欠けています。
FX業者を選定するにあたっては、スプレッドだけで判断してもいいと言っても過言でないほど、スプレッドは重要です。中長期的に利益を出し続けていくためです。FX初心者はこのことを強く意識しておいて下さい。
ちなみに、先ほどの例ではドル円を具体例に挙げましたが、参考までに他の通貨ペアのスプレッドもお伝えしておきます。DMM FXでは、ユーロ円0.5銭、ポンド円1銭、ユーロドル0.4銭です。これらも業界最狭レベルです。
一方、海外FXであれば、代表格のXMであってもユーロ円2.6銭、ポンド円3.5銭、ユーロドル1.6銭です。ユーロ円やポンド円と言った、ドル円に次ぐメジャー通貨ペアにおいても、DMM FXと比較すると2銭以上ものスプレッド差があります。
これだけスプレッドが広いと、よほど高い勝率を維持し続けない限りは確実にスプレッド負けします。
以上が、DMM FXと海外FXのスプレッド比較です。いかにスプレッドが重要であるか、そして、DMM FXに比べて海外FXがいかに不利な環境を強いられているかをご理解頂けたはずです。
DMM FXと海外FX スワップポイント比較
ここまでは、取引するごとにかかるコストであるスプレッドについて、DMM FXと海外FXで比較検証しました。では取引するごとに利益(もしくは損失)の発生するスワップポイントを比較した場合はどうなのかも見ていきます。
結論から言えば、スワップポイント比較した場合もDMM FXが圧倒的に有利です。その実態について見ていきます。
DMM FXと海外FX スワップポイント比較
スワップポイントは通貨間の金利差によって生じる利益もしくは損失のことを指します。日をまたいでポジションを保有し続けることでスワップ利益(損失)が発生する仕組みになっています。例えばドル円であれば、ドルの金利の方が日本円の金利より高いので、ドルを買って日本円を売る、すなわちドル円で買いエントリーして買いポジションを保有し続ければ、スワップポイントとしては利益が出ます。
しかしこれはあくまでDMM FXを使った場合です。海外FXの場合は、ほとんどの通貨ペアでスワップポイントはマイナス、つまり日をまたいでポジションを保有し続けると損失を受けることになります。金利差自体がプラスであるような通貨ペアであっても、大きな手数料が発生するので、スワップポイントとしてはマイナスになってしまうのです。
では具体的に見ていきます。DMM FXと、海外FXの代表格であるXMのスワップポイントを比較します。下図は平均的なスワップポイントを通貨ペア別に並べたものになります。
単位は円で、1ロットあたりのスワップポイントの一覧表となります。例えばDMM FXを使ってドル円を1ロット買いエントリーして、その買いポジションのまま1日保有すれば6円の利益が出るということです。また、海外FXのXMを使って同様にドル円を1ロット買いエントリーして、その買いポジションのまま1日保有すれば165円の損失が出るということです。
DMM FXではスワップ利益を出せるが海外FXでは不可能
この例では海外FXは代表選手であるXMを挙げましたが、他の海外FXでも似たような傾向になっています。ポイントは1つだけです。
DMM FXであればスワップポイントを狙った取引で利益を出せますが、海外FXではスワップポイントがどの通貨ペアでもほとんどマイナスになっておりスワップ利益を出すことはほぼ不可能であるということです。海外FXの場合は、利益どころかポジションを保有し続ければ続けるほどマイナスが膨らんでいくのです。
このことはトレードスタイルの選択肢という観点で見ても、海外FXは大いに不利になるのです。例えば、日をまたぐようなトレードスタイルすなわちデイトレードやスイングトレードは、海外FXを使えば毎日スワップ損失が膨らんでいくため、積極的なデイトレードやスイングトレードができないのです。
では小さな利幅を狙うスキャルピングが適しているかと言えば、それもNOです。先述したように、海外FXは利益を圧迫するスプレッドの広さというマイナス要素があるため、スキャルピングにも不向きなのです。
例えば5pipsを獲りに行こうとしても、そのうち2pipsがスプレッドというコストとして搾取されてしまうので、トータルでは全く利益が残らない、むしろスキャルピングをすればするほどマイナスが膨らんでいくのです。
一方、DMM FXを使えば、金利の低い日本円を売る=買いエントリー限定ではありますが、買いポジションを保有し続けていれば毎日スワップポイントが利益として積み重なっていきます。
ですので、DMM FXであれば日をまたぐようなデイトレードやスイングトレードもしやすく、トレードスタイルの幅も広げることができるのです。
DMM FXと海外 FXスワップ収支比較
ではスプレッド比較の時と同様に、DMM FXと海外FXを使ってスワップポイント取引をした場合の収支比較も具体的な数値によってシミュレーションします。
1つ目のシミュレーションは、同じ取引数量で同じ通貨ペアを使った場合で比較します。
最もメジャー通貨ペアであるドル円を買いエントリーで1ヶ月(実動20日間)保有し続けた場合です。取引ロット数は、10万円軍資金とした場合にはDMM FXであれば2ロット取引できますので、2ロットで取引をしたとします。
DMM FXの場合、1ロット1日あたりの買いスワップ利益は6円ですので、6円×2ロット=12円。毎日12円の利益が自動的に加算されます。1ヶ月(20日間)続ければ+240円の利益となります。この額自体は微々たるものですが、プラスになっている点が重要です。
では海外FXのXMを使った場合はどうか。1ロット1日あたりの買いスワップ損失が165円ですので、165円×2ロット=▲330円。毎日330円の損失が出ます。
これを1ヶ月保有し続けると、▲330円×20日間=▲6,600円です。XMでは、ドル円を2ロット、買いエントリーで保有し続けるだけで6,600円もの損失が出るのです。これはポジションを持っているだけで出る損失です。
今回は買いエントリーで試算しましたが、これより不利な売りエントリーでポジションを保有し続けると、▲425円×2ロット×20日間=▲17,000円となります。
XMでドル円を売りポジションで1ヶ月保有するだけで、実に17,000円もの損失が自動的に発生するのです。これでは、日をまたぐデイトレードやスイングトレードはとてもできません。トレード内容以外の部分で、やればやるほどマイナスが膨らんでいくのです。海外FXの代表格であるXMですらこの状況です。他の海外FXで見ても、大半はスワップポイントがマイナスのものばかりです。
では2つ目のシミュレーションをします。今度は、ロット数ではなく軍資金をベースに考えます。軍資金10万円で最大のロット数をスワップ取引に投入した場合のシチュエーションです。
DMM FXなら『メキシコペソ円』という通貨ペアが取引可能です。ドル円であれば1ドル=約110円であるのに対して、1メキシコペソ=約5円なので、DMM FXを使って少ない軍資金でより多くのロット取引を行うには、メキシコペソ円を使うのがおすすめです。
このメキシコペソ円であれば、10万円の軍資金があれば約50ロットの取引が可能となります。XMの方はメキシコペソ円の取扱自体がありません。XMの通貨ペアは、まだスワップ損失の小さなドル円買い、とします。XMの場合はレバレッジが高いので、10万円の軍資金があればおおよそ8ロット取引できます。
【軍資金10万円、DMM FXでメキシコペソ円を50ロット1ヶ月買い保有した場合】
1日5円×50ロット×20日間=+5,000円の利益。
【軍資金10万円、海外FXのXMでドル円を8ロット1ヶ月買い保有した場合】
1日▲165円×8ロット×20日間=▲26,400円の損失。
以上がシミュレーション比較結果となります。これは、トレードの内容とは全く無関係の部分です。トレードで当たった、外れたという点は関係なく、日をまたいでポジションを保有しているだけで発生する利益・損失額です。
DMM FXであれば、メキシコペソ円50ロット(軍資金10万円)を1ヶ月保有し続けるだけで自動的に5千円の利益を得られます。一方、XMではスワップポイントでプラスになる通貨ペアがなく、比較的マイナスが小さくて済むドル円で検証したとしても、軍資金10万円に対して2万円以上の損失が出るのです。
海外FXでは、ポジションを保有すればするほどマイナスが膨らむ図式となり、これではデイトレード・スイングトレードといった長期的なトレードを積極的には出来ないということをお分かり頂けたはずです。
DMM FXは長くトレードを続けて欲しいと考えている
DMM FXの基本目線は、とにかくFX初心者向けであるということです。FX初心者の立場に立って、できるだけ長くFXトレードを続けてほしいというスタンスを取っています。それがスプレッドの狭さであり、トレーダーから見た場合のスワップポイントの有利さとなって表れているのです。長く取引を重ねることは取引回数の増加につながり、それはDMM FX側にとっても長期的にはプラス材料となります。
1回1回のスプレッドによる収入は微々たるものですが、FX初心者にも長く多く取引をしてもらうことによって、会社としてもメリットが出るということです。トレーダー側からしても1回1回の取引のスプレッドが極めて狭いことは大きなメリットであり、DMM FX側とトレーダー側双方にとってWIN-WINの関係性が出来上がっています。
一方、海外FXの場合は、極めて広いスプレッドや、トレーダーにとって完全に不利なスワップポイント等によって、短期的に大きな利益を得るというスタンスです。FX初心者に長期的にトレードを続けてもらいたい意思があれば、スプレッドは狭く、スワップポイントはプラスの通貨ペアを用意しているはずです。短期決戦でFX初心者から搾れるだけ搾り取るというのが海外FXの基本スタンスです。
飴と鞭のうちの鞭の部分です。そして飴の部分はこの後お伝えする『ボーナス』です。しかしこのボーナスも、いかに『短期的な客寄せパンダ』であるかも、合理的に説明していきます。
DMM FXと海外FX ボーナス比較
ここまではスプレッド・スワップポイントといった収支に直接影響してくる項目についてDMM FXと海外FXを比較して見てきました。次はボーナスについて解説します。
海外FXの唯一と言っても過言ではないメリットと言われているのがボーナスです。しかし、これもメリットにならないと断言しておきます。その論拠を以下に示していきます。
DMM FXと海外FXのボーナス比較
ではDMM FXと海外FXのボーナスを比較していきます。ただしこの比較は、ボーナスの金額単体だけで見ても全く意味がありません。FXの目的は『中長期的にトータルで稼ぐこと』です。
瞬間的なボーナスには何の意味も持たないのです。ボーナスは『点』ではなく、FXトレードを総合的に見た『線』として見ていくことが重要です。まずこのことを念頭に置いておいて下さい。
DMM FXのボーナスは、取引を続けていく中でもらえるボーナスとなります。海外FXのボーナスのような派手さはありませんが、コツコツ取引を積み重ねることによって、ステイタス(ランク)が上がって行き、そのランク別にボーナスが付与される仕組みとなっています。
DMM FXのボーナスについては下記の記事に詳細を記述してありますので、そちらをご参照下さい。

DMM FXでゴールドランクになれば(3ヶ月連続で取引回数200回を達成すれば)、ボーナス付与率もアップします。おおよそですが、仮に1日に20ロット取引すれば、1ヶ月で千円程度のボーナスをもらうことができます。
また、DMM FXの場合は、口座開設から3ヶ月間限定ですが、その期間中に多くの取引回数をこなすことによって、最大20万円のキャッシュバックを受けられます。これもボーナスと見ることができます。この件については手法も含めて以前の記事にて解説していますのでご参照下さい。
現実的には最大の20万円のキャッシュバックを受けるのは難しいですが、5万円であれば非常に現実的な取引回数であり、FX初心者であっても比較的容易に実現可能です。
一方、海外FXのボーナスは派手なPRが目立ちます。逆に言えば海外FX の場合はアピールするポイントがボーナスとレバレッジしかないので、そこを前面に押し出して新規顧客を得ようというスタンスです。最も豪華なボーナスを展開しているのがGEMFOREXとIS6FXです。
GEMFOREXの場合は口座開設ボーナスとして2万円が付与されます。
これは海外FXの中でも最高額となります。また、IS6FXの場合は口座開設ボーナス1万円+入金に対して100%のボーナス+3万円以上の入金で+2万円のボーナス付与、という内容になっています。XMの場合は口座開設3千円ボーナスがあります。これだけを単体で見れば海外FXのボーナスは豪華でお得なように見えますが、これには裏があります。
結論から言いますと、これらの海外FXの派手なボーナスは、ただの客寄せパンダであり、中長期的なFXトレードには全く意味をなさないものと断言しておきます。スプレッドの不利さを覆い隠すためのパフォーマンスに過ぎません。その論拠を示します。
海外FXのボーナスは短期的な客寄せパンダ
例えば、海外FXボーナスの最高峰であるGEMFOREXを例に挙げます。口座開設するだけで2万円のボーナスを受け取れます。DMM FX等の国内FXと比較すると確かに高いボーナス額です。しかしこの2万円は、スプレッドの不利さを考慮に入れると、わずか1ヶ月足らずで吹き飛んでしまうのです。
ズバッと言ってしまうと、『海外FXはいくらボーナスが豪華でも、その優位性はスプレッドのあまりの不利さによって一瞬にして吹き飛んでしまうので勝てない=稼げない』ということです。
先述の『1-4.DMM FXと海外FXでのスプレッド格差による収支シミュレーション比較②』で試算しましたが、仮に10pipsの利益確定・損切りルールのもと、海外FXのGEMFOREXを使って毎日2ロット、1ヶ月間ドル円(スプレッド1.6銭)の取引を続けた場合、勝率55%であっても2万円以上のマイナス収支になります。ボーナス分は跡形もなく消えてしまっています。
それだけスプレッドの収支に与える影響は大きいということです。口座開設ボーナス2万円は1ヶ月足らずでなくなり、残ったものは、今後ずっと広いスプレッドの元で苦しい戦いを強いられるトレード環境だけです。これこそが海外FXの思惑なのです。
ボーナスを客寄せパンダとして使い、大半の新規参入者はあっという間にボーナスは使い果たす、しかしその後も熱くなって入金を繰り返し、気づいた時にはトータル損失が大きく膨らんでいる(=海外FXの利益)、というパターンです。
FXトレードにおいて感情は最大の敵となります。海外FXのボーナスは見た目の派手さによって感情が揺り動かされやすくなります。そして、勝った時のことだけを考えてギャンブルのようなトレードをしてしまうのです。FX初心者ならなおさらこの状況に陥ってしまうのです。
こうなると負け組トレーダーへの片道切符です。待っているのは相場からの退場だけです。そうならないためにも、ボーナスなどと言う単発的な目先のことは考えず、堅実に稼ぐことのできる国内FXを選択して頂きたいのです。
DMM FXなら長期的にトータルで稼ぐことができる
FXトレードにおいて重要なことは、目先のトレードで一発大きく当てることではなく、月・年単位で着実に利益を積み重ねていくことにあります。FX初心者の多くは、それほど多くない軍資金でスタートしようとしているはずです。
そしてこれをなんとか月・年単位で数万から数十万円、増やしていきたいと考えているはずです。目の前の1回のトレードで10万得るか10万失うか、という博打のようなトレードを求めている人はほぼ皆無のはずです。(もしそのようなトレードを求めているのであれば、FXに対しての思考自体を見直す必要があります。)
地道にコツコツ、自分で決めたルールに沿ってトレードを繰り返し、6勝4敗を積み重ねて月トータルで数万円のプラス(年間で数十万円)に持って行く、これこそが強い戦い方なのです。
そして軍資金が増えてくれば、複利効果によって得られる利益も多くなり、次のステップとして月数十万円、年間で数百万円の利益が得られるようになっていきます。
海外FXのボーナスは金額だけを比較すると国内FXよりお得なように『一見』して見えますが、トータルで見ると全くお得ではないのです。FXで勝ち組になるための王道的ステップに逆行するだけでなく、勝つための思考すらも狂わせる危険なものです。
DMM FXと海外FXのボーナス比較をするだけでもそのスタイルの違いが鮮明になって出ています。DMM FXは取引をするごとに、わずかずつではありますがボーナスが付与されます。
スプレッドはずっと狭いままです。一方、海外FXは最初に一発ボーナスが付与されるものの、広いスプレッドという圧倒的不利な環境下でトレードをせざるを得ず、1ヶ月も経たないうちに損失が膨らむ可能性が高いのです。
また、DMM FXにはスワップポイントという武器もあります。これらを組み合わせることによって、取引すればするほど利益が出る仕組みを構築することが可能です。取引すればするほどスプレッド負けしていく海外FXと比較して、どちらを選ぶことが賢明な選択かは一目瞭然と言えるでしょう。
DMM FXと海外FX レバレッジ比較
DMM FXと海外FXの数字面での比較として、最後にレバレッジ比較も検証します。
レバレッジとは元手の軍資金にかける倍率のことです。例えばDMM FXではレバレッジは25倍です。軍資金が10万円であれば、それに25倍をかけた250万円が証拠金としてある前提で取引をさせてもらえるということです。
このレバレッジの数値を、DMM FXと海外FXで比較します。
DMM FXと海外FXのレバレッジ比較
DMM FXと海外FXのレバレッジを比較します。DMM FXのレバレッジは最大25倍です。
一方、海外FXのレバレッジは、XMなら888倍、GEMFOREXやIS6FXでは1,000倍です。他の海外FXでもほとんどが数百倍から1,000倍の設定になっています。
このレバレッジ数値だけを単純比較すると海外FXに軍配が上がりそうですが、果たしてそうなのか。答えはNOです。レバレッジが高いだけでは何の意味も持ちません。
肝心なのは勝てるかどうか、稼げるかどうか。この一点だけです。見た目のレバレッジの高さに惑わされてはいけないのです。むしろレバレッジが高いのは、FX初心者がFXで勝つためにはマイナス要素にしかなりません。
レバレッジは大きければ良いというものではないと断言できる2つの理由
レバレッジが大きければ、小さな軍資金で大きな取引ができるため、一見良さそうに見えます。
しかしここには落とし穴があります。FXの世界はそんな甘いものではないのです。レバレッジは大きければ良いというものではないと、はっきり断言しておきます。その理由は大きく2つあります。
1つ目が、リスクが大きくなるからです。レバレッジが大きいということは、それだけ大きなロットで取引ができてしまいます。それは言いかえれば、勝った時は大きく勝つことが可能になります。しかし逆に言えば、負ける時は大きく負けることを意味し、極端に言えば1回の取引で資金のすべてが吹き飛んでしまうリスクと隣合わなのです。これが高レバレッジの怖さです。
FXで勝ち続けるための鉄則としては、『資金を死守する』ことを何より最優先しなければならないのです。『攻撃は最大の防御』という言葉がありますが、ことFXに関しては真逆で『防御こそ最大の攻撃』なのです。
とにかく資金を守ってFX相場に生き残り続け、確率の高いポイントでのみエントリーを仕掛け、利益が出たら決済してまたチャンスを待つ…これを繰り返すことこそ、FX初心者がFXで生き残る唯一の道なのです。資金が底を尽きたら、その時点で退場です。これは絶対に避けなければなりません。
この観点で見れば、高レバレッジの海外FXはリスク以外の何物でもありません。DMM FX(他の国内FXも同様)の25倍のレバレッジがあれば十分に事足りるのです。
25倍のレバレッジということは、軍資金が10万円でも250万円の証拠金がある前提で取引ができます。ドル円やユーロ円であれば2ロットの取引ができます。南アフリカランド円なら35ロット、メキシコペソ円(スプレッドもわずか0.2銭)なら45~50ロットもの取引ができます。レバレッジ25倍でも十分な取引ができるのです。
2つ目の理由は、レバレッジが大きいと、勝った時のイメージばかり考えながらトレードする癖がついてしまうからです。この癖が付いてしまうと、絶対にFXで勝ち組になれません。
勝ち組になるためにはこの真逆で、『負けたらこうなる』ことを常に考える癖をつけなければならないのです。海外FXの高レバレッジに慣れてしまうと、負けた場合の資金状況をかえりみず、勝ったらこのぐらい儲かる、という意識が先行するようになります。これは典型的な負け組の思考パターンなのです。
先ほども言いましたが、いかにして資金を守るかがFXでは最重要です。高レバレッジ取引は、そのことを忘れさせてしまうのです。仮に運良く一発当てたとしても、長期的に見れば必ず資金をすべて吹き飛ばすことになります。
以上のことより、レバレッジは高ければ良いというわけではない、ということです。
DMM FXをはじめとした国内FXの25倍ものレバレッジがあれば十分なのです。むしろ、正常なメンタルでトレードするためには、このぐらいのレバレッジで抑えておかなければならないのです。
海外FXの高レバレッジを使うと必ず感情が動く
FXに感情は絶対に入れてはならないことは再三お伝えしてきました。しかし海外FXの高レバレッジを使うと、必ず感情が動きます。
少額の軍資金でも大きな取引ができてしまい、運悪くたまたまそれで一発当ててしまうと、その快感を忘れられなくなって、次もまた大きな取引をしてしまいます。一種の興奮状態に陥るのです。
つまり、完全に感情が動いてしまっているわけです。このような心理状態で、冷静に淡々とトレードができるわけがありません。待っているのは、確実にやってくる大敗、そして相場からの退場です。
FX10年選手のベテラントレーダーで、いかなる状況でも感情を入れず淡々とトレードできる人であれば高レバレッジでも問題なくトレードできますが、FX初心者・中級者レベルでは、高レバレッジ取引は絶対に避けておくべきです。
まずはDMM FX等の国内FX(レバレッジ25倍)でコツコツと着実に稼ぐという経験をすることが最優先です。
感情に揺り動かされないトレードを身につけるためにも、まずはDMM FX等の国内FXの25倍レバレッジで取引スタートすることを強くおすすめします。
DMM FXと海外FX 信託保全比較
ここまではDMM FXと海外FXの、数字にまつわる側面について徹底比較してきました。最後に、これは数字ではない部分ですが信頼感という点で『信託保全』の比較もしておきます。
DMM FXでは信託保全が行われています。信託保全とは、トレーダーが入金した資金を信託銀行に預託して、もしもFX業者が倒産した場合でも管理していた信託管理会社がトレーダーに資金を全額返金する仕組みのことです。
DMM FXではこの信託保全を行っていますので、考えにくいケースですが万が一の場合でも資金が全額返金されることが保障されています。この点でも安心してトレードを行うことができます。
一方、海外FXの場合は信託保全が行われていません。つまり、もしその海外FX業者が倒産した場合でも、トレーダーの資金が返ってこないのです。これは非常に大きなリスクと言えます。
海外FXの場合は、国内FXに比べて信頼感は薄く、その可能性が無いとは言い切れない面があります。事実、例えばIRONFXという海外FX業者は2014年、突然日本から徹退したこともあります。いつ何があってもおかしくない、そういうリスクを常に考えておかなければならず、トレードだけに集中できない面があるのです。
DMM FXをはじめとする国内FXはすべて金融庁のライセンスを取得し、信託保全が行われています。こうした安全・安心の環境下でトレードすることも非常に重要となります。
DMM FXと海外FXの比較まとめ
・DMM FXと海外FXのスプレッド比較においては、圧倒的にDMM FXのスプレッドが狭く有利です。FXトレードにおいて狭いスプレッドによって取引コストを抑えることは絶対条件であり、DMM FXであればその条件をクリアできていますが、海外FXでは取引を重ねるごとにスプレッド負けしていきます。
・DMM FXと海外FXのスワップポイント比較においてもDMM FXがはるかに有利であることも検証できました。海外FXのスワップポイントはほとんどがマイナスとなっており、日をまたいでポジション保有すればするほどスワップ損失が膨らみます。このことは、トレードスタイルの制約にもつながり、大変不利となります。
・DMM FXであれば通貨ペアを上手に選定すれば着実にスワップ利益を得ることができます。
・DMM FXと海外FXのボーナス比較も検証しました。ボーナス単体の金額では海外FXが上回っていますが、それはあくまで単発的なものであり、スプレッドのあまりの広さがゆえに、そのボーナスの優位性は一瞬にして吹き飛んでしまいます。
海外FXのボーナスは客寄せパンダであり、惑わされてはいけません。トータルで中長期的に稼ぐためにはDMM FXの方がはるかに有利なのです。
・DMM FXと海外FXのレバレッジ比較もしましたが、これもレバレッジの大きさだけで判断してはなりません。高レバレッジ取引はそれだけ資金がなくなるリスクと隣合わせであり、FX初心者・中級者にはおすすめできません。まずはレバレッジ25倍の国内FXで、資金を守りながら着実に稼ぐ経験をすることが最優先です。
・DMM FX等の国内FXには信託保全制度があり、トレーダーの資金はすべて守られています。一方で海外FXでは大半が信託保全を行っておらず、資金が守られていないのです。安全・安心の環境下においてトレードができる国内FXを強くおすすめします。
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