FX初心者の中にはFX自動売買トレードを検討している人もいるはずです。FX初心者にとってFX自動売買は実は敷居が低く、簡単に取り組みやすいツールです。しかしFX自動売買は正しい見識を持っておかなければトータルでは必ず負けます。
FX初心者がFX自動売買を使って稼ぐために必要な思考と実践方法をお伝えします。
いくら自動売買してくれるからと言って、すべて丸投げというわけにはいきません。
完全に放置状態で利益をあげ続けられるほどFXの世界は甘くはないのです。しかしFX自動売買の特徴を把握してうまく活用さえすれば、安定的かつ長期的に利益を得ることは十分に可能です。
FX初心者がFX自動売買を使って稼ぐためには、これからお伝えする5つの思考を持っておくことが重要です。
FX初心者がFX自動売買を使って稼ぐために必要な思考
FX初心者にとってFX自動売買はありがたい存在
FX自動売買にまつわる情報はネットやSNSなど様々な所に出回っています。
FX自動売買は初心者にとって難しいであるとか中級者向きであるとか、情報もまちまちです。
まず結論から言いますと、FX初心者にとってFX自動売買ツールは非常にありがたい存在です。実はFX自動売買はFX初心者にこそ向いているのです。このことを断言しておきます。
FX初心者にとってFXトレードにおける様々ば判断をすることは特に初心者の頃はハードルが高く、いつエントリーすればよいのか、どこで利益確定や損切りをすべきなのかに迷ったり悩んだりします。
そうこうしているうちに損失は膨らみ、泣く泣く損切りをして終了もしくは気づいたときには資金が底を尽きて退場に至ってしまう場合もあります。これらの判断を躊躇なく自動で判断してくれる所がFX自動売買の最大のメリットなのです。
FX初心者であっても、エントリータイミングや損切りタイミングなどで迷うことなく自動で売買してくれますので、これほど初心者にとってありがたい存在はないのです。
FX初心者の失敗の多くは、エントリータイミングがずれてしまって利益を逃してしまったり損切りを躊躇することによって損失が膨らむことにあります。FX自動売買はFX初心者のこの弱点をカバーしてくれる存在なのです。
また、FX自動売買は機械的に売買を判断して何の感情も無しにトレードしてくれますので、この点においてもFX初心者に向いていると言えます。
FX初心者は個々のFXトレードの結果に一喜一憂しやすく、感情が入ることによって利益確定や損切りができずに失敗することも多いのです。FX自動売買は感情無く淡々と自動で取引してくれますので、FX初心者にとって力強い味方となるのです。
FX自動売買『だけ』では長期的には勝てない
FX初心者にとって非常にありがたい存在であるFX自動売買ですが、長期的に見るとFX自動売買だけでは勝てません。まずはこのことを認識しておいて下さい。
これからFX自動売買の導入を検討されている人にとってはショックな話かもしれません。しかしFX自動売買を使って長期的に勝つ手法は後ほどしっかり説明しますのでご安心下さい。
FX自動売買だけでは長期的に見ると勝てない理由は、FX自動売買の性質にあります。
FX自動売買にはプログラムが組み込まれており、このプラグラムのことをEAと呼びます。FX自動売買のEAは、全てのFX相場には対応できません。結論から言いますと、トレンド相場かレンジ相場か、基本的にはこの2つの相場のどちらかにしか対応していないのです。
もちろん両方の相場にそれなりに対応しているFX自動売買EAもありますが、その場合にも利益確定や損切り方法が曖昧であったり何らかの弱点は必ずあります。
FX相場は大きく分けるとトレンド相場とレンジ相場があります。トレンド相場は上昇もしくは下降の一方向に偏って動く相場のことです。
一方レンジ相場は、ある程度決まった値幅の中をレートが行ったり来たりを繰り返しているような相場です。FX自動売買はこのどちらかの相場に強くどちらかの相場に弱いプログラムになっています。
トレンド相場では順張りトレードと言ってトレンドの出ている方向と同方向にエントリーすることが勝つための基本スタイルとなります。
一方レンジ相場では逆張りトレードと言って、行き来している値幅の上限に達したら売りエントリーを仕掛け下限に達したら買いエントリーを仕掛ける、といったトレードスタイルになります。
つまり、トレンド相場とレンジ相場ではトレードのスタイル自体が正反対なのです。
例えばトレンド相場に強いFX自動売買EAを使っていたとして、たまたまその時期が強いトレンド相場であったとすれば、そのFX自動売買のおかげで大勝することができます。
しかしそれはたまたまトレンドの出ている時期にそのFX自動売買を使っていたからであって、もしレンジ相場が長く続くタイミングが出てくればその時は大連敗をします。
ですので個々のFXトレード結果に一喜一憂することは無意味なのです。
FX自動売買における最も重要なポイントは、FX自動売買だけでは長期的には勝てないことを自覚した上で、『そのFX自動売買EAがトレンド対応型なのかレンジ対応型なのか』をしっかり把握しておくことです。
プログラミングの細かなロジックをチェックする必要はありませんが、少なくともそのFX自動売買EAがどういうFX相場において威力を発揮できるかを把握しておくことが何より重要なのです。
そしてそのFX自動売買EAの特徴を把握した後は、今がトレンド相場なのかレンジ相場なのかを裁量で判断していくことになります。この判断手法については後述します。
FX自動売買のセールスコピーを気にしてはならない
FX自動売買を探していると、様々なセールスコピーを目にすることになります。
『勝率80%以上のFX自動売買ツール!放ったらかして月100万稼ぐ!』『FX自動売買でラクラク月収50万の副業!』など挙げだしたら枚挙に暇がありません。
これらのセールスコピーは一切気にしなくてよいのです。気にしなくてよいと言うより気にしてはなりません。気にする必要もないのです。
最も気にしなければならないのは先ほど書いた通り『そのFX自動売買がトレンド相場に強いのかレンジ相場に強いのか』だけです。FX自動売買EAの特徴だけ把握できればいいのです。
それ以外のセールスコピーを読むと欲望が湧き出てくるだけで全く無意味なのです。
FX自動売買のセールスコピーは基本的には販売者側の都合の良い部分だけを切り取って宣伝しています。
もっと直球で言えば、そのFX自動売買EAがトレンド相場に強くてレンジ相場に弱い性質のものであればトレンド相場のタイミングで大勝した所だけをピックアップして、あたかも万能型で優れたFX自動売買EAであるかのように謳っているだけです。レンジ相場での連敗については触れないわけです。
また、勝率についてもその数字だけでは全く無意味なのです。例えば損切りを50pips、利益確定を5pipsぐらいに設定しているFX自動売買EAであればわずかに順行しただけですぐに利益確定されますので当然勝つ回数の方が多くなります。
この条件で勝率70%と言っても、負ける時の額が大きいためにトータルではマイナスになります。なので勝率を嬉しそうに謳っているFX自動売買EAも、その数字だけを見ていても何も分からないわけです。
また、過去のデータにあてはめたバックテスト結果を持ち出し、『このFX自動売買EAを3ヶ月使った結果、なんと50万円の利益が出ました』など謳っている自動売買EAのセールスコピーも気にしてはなりません。
そのFX自動売買EAの性格上強い相場がたまたま続いた時期だけを切り取ったものであり、弱い相場も含めた上で1年、2年という長期的スパンで見たときにはトータルでは勝てないのです。
重要なのでもう1度言います。FX自動売買のセールスコピーは無視して下さい。
セールスコピーに心踊らされることなく、そのFX自動売買EAがトレンド相場に強いプログラムになっているのかレンジ相場に強いプログラムになっているのかだけを把握して下さい。
セールスコピーの大半は流し読みしていいので、この核心の部分だけを把握して下さい。
FX自動売買は長期的スパンで気長に見る
FX自動売買を使って稼ぐことを考えた場合、数日という短期間ではなく、少なくとも1ヶ月以上の長期的スパンで見るようにして下さい。
FX自動売買による短期的な勝敗に一喜一憂してはならないのです。
前述の通り、FX自動売買には強い相場と弱い相場があります。
たまたま強い相場が続いたり、弱い相場が続く時もあります。ラッキーな時期に当たって連勝することもありますし、逆に不遇の時期を過ごすこともあります。これらをトータルして見ていく必要があるのです。
またFX自動売買を使う場合も、今がトレンド相場なのかレンジ相場なのかの判断だけは各自の裁量が必要になります。この裁量部分は当然外れることもあります。
今がトレンド相場かレンジ相場かを正確に判断することは至難の業です。これが完璧にできればすぐにでも億万長者になれます。
トレンド相場かレンジ相場かを判断することを環境認識と言いますが、この環境認識は60~65%の精度で当たれば十分なのです。
FX自動売買を使った場合は短期的な勝敗に一喜一憂せずに、その結果だけをしっかり記録するようにして下さい。
具体的にはトレンド型のFX自動売買EAを使ったのかレンジ型のFX自動売買EAを使ったのか、自分で行った環境認識がトレンドと判断したのかレンジと判断したのか、などの記録です。
これらの記録を元に1ヶ月経過した時点で検証します。この検証作業こそが非常に重要なのです。
使っているFX自動売買EAや自らが行った環境認識がどれほどの精度であったか、そして今後も続けていくべきかどうかを見極めるのに1ヶ月見て下さい。
このぐらいの長期的スパンで見ることが、FX自動売買を使って安定的・長期的に稼ぐための肝となります。
FX自動売買におけるトレードスタイルを決める
FX自動売買で稼ぐための計画を練ることも重要です。
自分がトレンド型のトレード(順張りトレード)をしたいのかレンジ型トレード(逆張りトレード)をしたいのか、まずトレードスタイルを決める必要があります。これには正解はありません。
個人のライフスタイルによって変わってきます。
ただし、日本時間の9~16時までの時間帯を中心にFX自動売買を考えている人はレンジ型のFX自動売買をおススメします。
逆に16~24時までの時間帯を中心にFX自動売買を考えている人はトレンド型のFX自動売買をおススメします。この論拠をお伝えします。
結論から言いますと、9~15時という時間帯は東京時間と呼ばれており、レンジ相場になる確率の高い時間帯なのです。
欧米は夜から早朝にあたる時間帯であり、参加しているトレーダーの絶対数が世界的に見れば少ないために大きなトレンドが生まれにくいのです。特に安定志向の強いドル円が狙い目です。
この時間帯はトレーダー同士が牽制し合い、強いトレンドが生まれにくいという特徴があります。時系列で見ると毎朝9時55分に仲値が決まります。仲値というのは金融機関がその日に提示する基準レートのことです。
この仲値が決まる9~10時前後だけは若干活発に値動きがあるものの、他の時間帯は緩やかにレートが動く傾向にあります。一方通行にはなりにくい、すなわちレンジ相場になりやすい時間帯です。
この時間帯でFX自動売買を使ってトレードをする場合は、レンジ相場に強い自動売買EAを使えば高い勝率を確保することができます。
また16~24時という時間帯はロンドン時間と呼ばれており、レートが一方通行になりやすくトレンドが発生しやすい時間帯です。
東京時間で牽制し合っていたトレーダー達もこの時間帯ではトレンドが出やすいことを熟知していますので、買いもしくは売りいずれかが優勢になり始めたら一気にその方向へエントリーを仕掛けてきます。
いわゆる順張りトレードです。
参加するトレーダー数も日本だけでなく欧米勢が参加してくるので急増し、値動きが一気に活発になるのです。この時間帯でFX自動売買を考えているのであれば、トレンド相場に強いFX自動売買EAを使うと勝率がアップします。
ご自身がどういったトレードスタイルでFX自動売買を活用したいのかを考えることが大切です。
例えば日中の時間帯に、本業の仕事の合間にFX自動売買を稼働させたいのであればレンジ型のFX自動売買が向いていますし、夕方以降の時間帯にFX自動売買を稼働させたいのであればトレンド型のFX自動売買が向いています。
FX自動売買のメリットとデメリット
FX自動売買にはメリットとデメリットがあります。
それぞれをよく把握した上でFX自動売買を活用することがFXにおける勝ち組に入る上で重要になってきます。
FX自動売買のメリット
FX自動売買のメリットは3つあります。
まず1つ目が、設定さえしてしまえば自動でFX取引をしてくれますので、時間を使わずにFXトレードができる点です。
会社員をしながら副業としてFXトレーダーを目指している場合の強い味方となります。チャートに張り付いていなくても自動で取引をしてくれるので、本業を持ちながら副業としてFXトレードをしたい人には非常に向いています。
会社員であれば『時間型労働』です。
つまり働いた時間に応じて給料をもらうことになります。
しかしFX自動売買の場合は時間の切り売りで対価を得るのではないので『仕組み型労働』と言えます。
仕組みさえ構築してしまえばあとは自動で収入を得られるということです。
よくFXは不労所得と言われますが、それはとんでもない誤解です。
FXはたしかに利益を出し始めてからは不労に近いものがありますが、その利益を出すまでの仕組み作りの所でかなりの労力を割いています。
不労所得ではなく苦労所得だと考えて下さい。
しかし苦労するのは最初だけです。
勝つためのパターンさえ確立できれば、あとはFX自動売買による取引の繰り返しで利益を積み重ねることが可能になります。
労働時間の対価ではなく、ほぼ不労に近い状態でも稼ぐことができる点がFX自動売買の最大のメリットであり魅力とも言えます。
2つ目のメリットは、FX初心者にとって最大の敵である感情を交えることなく淡々とFXトレードをできる点です。
FXトレードで失敗する多くは、感情に振り回されることによるものです。
基本的に人間は欲望に支配されていますので、FXトレードをしていて少し利益が乗ってきたら早く利益確定して利益を確保してしまいたくなりますし、逆に含み損が増えてきたら『そのうちレートが戻るはずだ』と根拠のない期待を込めて損切りをせず取引を続行し、結果として大敗するパターンが非常に多いのです。
その点においてFX自動売買を使えばFXトレード中の邪魔な感情を一切排除することができ、淡々と機械的に取引することができるのです。
そして得てして感情を入れずに機械的に取引した方が圧倒的に勝率は高くなるのです。
FX初心者は分析してもベテラントレーダーに勝てるはずもありません。感情を入れずに機械的にトレードした方が勝てるのです。
その点においてFX自動売買はFX初心者の弱点を補ってくれる存在であり、感情を一切抜きにしてFXトレードできることがFX自動売買の大きなメリットの1つであると言えるのです。
3つ目のメリットは、FX初心者の知識不足を補ってくれるというものです。FX初心者とベテラントレーダーとの差は大きく、それは特にエントリータイミングと利益確定・損切りと言ったイグジット(手仕舞い)の所で顕著になって表れます。
FX初心者は本来ならエントリーすべきタイミングでも自信がないがゆえに躊躇してしまいます。
また本来ならもっと利益を伸ばせる局面でも早く勝ちを確定したいがために早めの利益確定をしてしまう傾向にあります。
さらに損切りすべき局面でも負けを認めたくないがゆえに損切りせずポジションを保有したまま進み、結果として惨敗することも多いのです。
これらのFX初心者特有の弱点をFX自動売買は補ってくれるのです。
エントリーも利益確定も損切りも全て自動で判断してくれますので、ベテラントレーダーと遜色ない早い判断をしてくれます。FX初心者がFX初心者でなくなるのです。
ここがFX自動売買の大きな利点です。
FX自動売買のデメリット
FX自動売買のデメリットは2つあります。
FX自動売買の1つ目のデメリットは、FXトレーダーとしての分析力が磨かれない点です。
エントリーや利益確定・損切りのタイミングをすべてFX自動売買EAのプログラムが判断してくれますので、自力で考えて判断する訓練ができないというデメリットです。
しかしこのデメリットは、FX自動売買を使う人の姿勢1つで解消することができます。
FX自動売買EAには、トレンド相場に強いロジックかレンジ相場に強いロジックかのいずれかが組み込まれています。
ロジックに当てはまる相場かどうかの判断だけを各自の裁量で行うのです。ロジック自体は実はどのロジックでも大差はありません。トレンド相場なのかレンジ相場なのかの判断こそが肝なのです。
そしてこの肝の部分に切り込んだFX自動売買EAは少ないのです。
それほどFXにおけるトレンド・レンジ判断を高い精度で当てることは難しいと言えます。
しかし後述する手法を用いれば、60~65%の確率で当てることは可能です。
ここだけは自力で行うのです。
こうすることでFX自動売買の弱点を補うとともに、FX初心者がFXトレーダーとして成長していくための分析力が磨かれるのです。
すべて他力本願ではなく、FX自動売買を使っていても一部は自力で戦うという姿勢です。
これこそがFX自動売買を使ってFXで勝ち組に入るための最重要ポイントとなります。
FX自動売買の2つ目のデメリットとしては、大きな連敗があったときに、そのFX自動売買を信じられずに継続できない可能性がある点です。FX自動売買の弱点としては、ロジックに合わない相場が続いた時には必ず大きな連敗があるという点です。
もし確固たる自信があれば10連敗しようがメンタルは全くぶれないわけですが、FX初心者がFX自動売買をやり始めて間もない頃に10連敗でもしようものなら、途端にそのFX自動売買を信じられなくなり、また別の自動売買を探す旅に出ることになります。
これは負け組一直線の典型的パターンです。
FX自動売買のロジック自体はどの自動売買EAを使っても大差はありません。
ポイントは、そのFX自動売買が機能しやすい相場でそのEAを稼働させているかどうかだけです。
そのことに気づかず『この自動売買がよくないから連敗したのだ。もっと勝率の高い自動売買を探そう』となってしまうFX初心者が本当に多いのです。
この記事を読んだ方にはそうなって頂きたくないのです。
『この自動売買を稼働させたタイミングが悪かったのだ。もっと勝率の高いタイミングだけこの自動売買を稼働させよう。』と考えることが正解であり、勝ち組トレーダーになるための近道なのです。
以上2つのFX自動売買デメリットを挙げましたが、いずれのデメリットも考え方1つで解消できるものです。デメリットをメリットと考え行動することが何より重要なのです。
FX自動売買の始め方2ステップ
FX自動売買を始めるにあたって2つのステップをお伝えします。
FX自動売買と一口で言っても、始め方は様々です。その中でもFX初心者にとって取り組みやすい方法を解説します。
FX自動売買 第1ステップ
FX自動売買の第1ステップは、まず自動売買で少額でも稼ぐということがどういうことかを体験することです。
時間を割いて労働に対して対価を得るのではなく、FX自動売買をつ使って勝手に利益があがる『感覚』を経験して頂きたいのです。FX自動売買の第1ステップはあくまで体験入部のようなものです。
この際、おススメなのが国内FX業者『みんなのFX』の自動売買ツールである『みんなのシストレ』です。
⇒ みんなのFX公式サイトに行く
これは本当に初心者向きで、様々な自動売買EAが用意されているのですがそれを選ぶ際に『直近で実際に勝っているトレーダー』を選ぶことができ、そのトレーダーと同じロジックで自動売買できるようになっています。
これであれば初心者であっても悩むことなくFX自動売買デビューすることができます。SNSを触っているような身近な感覚で取り組むことができます。
ただしこれはFX自動売買がどういうものか、そして自動で稼ぐということがどんな感覚なのかを掴むためのものです。
ずっと他力本願では長期的にトータルして勝つことはできません。直近で実際に勝っているトレーダーの真似をした所で、それはたまたまそのロジックが機能しやすい相場だったからであって、大きな連勝の後には大きな連敗がやってきます。そのことを常に意識しておいて下さい。
FX自動売買を使って安定的に稼ぐためには、そのEAロジックが機能しやすい相場を自力で見つけ、そのタイミングだけを狙ってFX自動売買を稼働させることが必要なのです。
もちろんタイミングを見つけると言っても外れることもありますが、意図と根拠を持ってそのFX自動売買を稼働させることが重要です。このことは絶対に忘れないようにして下さい。
FX自動売買 第2ステップ
FX自動売買の第1ステップにおいて自動で稼ぐイメージを掴めたら、第2ステップでは本格的にFX自動売買に取り組みます。
結論から言いますと、OANDA JAPANなどのMT4チャートが使える業者を選定し、その後FX自動売買EAを自力で探してきて入手してMT4チャート上で稼働させることを強くおススメします。
長期的なFX自動売買を考えた場合にはFXチャートにはMT4(メタトレーダー4)というチャートが必須になります。
簡単に言えば、MT4があればどんなFX自動売買EAでもそのチャートに入れることができるのです。
逆に言えば、元々FX業者が用意している業者独自のチャートでは、業者が搭載している自動売買しか使えず、自由に自動売買EAを追加することができないのです。
MT4チャートを使えず業者独自のチャートと自動売買しか使えない、という面には致命的な欠点があります。
それは、その自動売買のロジックが分からないということです。
先ほどの第1ステップで紹介した『直近で勝っているトレーダー』の自動売買を使った所で、どのようなロジックになっていて、どんな相場に強くてどんな相場には対応できないかが分からないのです。これでは長期的運用は難しいのです。
そういった面でも、ロジックが明らかにされているFX自動売買EAを自力で探して購入し、それをMT4チャート上で稼働させることをおススメします。
FX自動売買EAは、ネット上で『FX 自動売買 EA』と検索すれば山のように出てきます。
その中から選ぶのは初心者にとってハードルが高く感じるかもしれません。しかし選び方は至って簡単です。
その自動売買EAがトレンド相場向きなのかレンジ相場向きなのかだけを読み取るのです。
FX自動売買EAの購入サイトには必ず説明文があります。その説明文がミソです。
ロジックが明らかにされておらず、勝率の高さだけを謳っているようなFX自動売買EAは無視して下さい。
逆に、しっかりとロジックが書かれており、『トレンド型自動売買(順張りトレード)なのかレンジ型自動売買(逆張りトレード)なのか』が明示されているようなFX自動売買EAは非常に信頼できます。そういったFX自動売買EAを購入するようにして下さい。
価格は高いから良いというわけではありません。数千円程度のFX自動売買EAで十分です。トレンド型なのかレンジ型なのかさえ把握できていればいいのです。
ちなみにMT4チャートが搭載されていて好きなFX自動売買EAを入れることができるOANDA JAPANは、現在のポジション保有率をデータで見ることもできて大変おススメです。
ポジション保有率とは、他のトレーダーが現在買いポジションに何%いて売りポジションに何%いるかのことです。
これが一目で分かることはFX自動売買をする上でも非常に有利になります。例えば、買いポジションが50%で売りポジションも50%であれば、買いと売りは拮抗している状態です。
すなわちレンジ相場と判断できます。この考え方を応用すれば、例えば60%:40%までの比率ならレンジ相場と見て、それ以上ポジション比率が離れているようならトレンド相場と見ることもできます。
買いポジション70%、売りポジション30%なら買い優勢のため上昇トレンド相場である、といった具合です。
他のトレーダーの売買動向を丸裸にして見ることができるので、トレンド相場かレンジ相場かの判断の手助けになります。FX初心者にとって力強い味方になってくれる情報です。
FX初心者はレンジ対応型のFX自動売買がおススメ
FX自動売買にはトレンド対応型のものとレンジ対応型のものがあると書きましたが、FX初心者はFX自動売買に慣れるまではレンジ対応型のものがおススメです。
その最大の理由はFX相場の特徴にあります。FX相場は基本的には値動きの少ないレンジが7割、トレンドが3割程度となっています。
レンジ相場の時間帯の方が圧倒的に多くを占めています。
つまり何も考えずにレンジ対応型のFX自動売買を稼働させていても、7割ぐらいの確率で勝てるのです。
まずはFX自動売買で勝つ経験を積むという意味においても、3割のトレンド相場を狙うより7割のレンジ相場を狙った方が勝率自体は高くなります。
ただしレンジ相場に対応したFX自動売買の場合は、得られる利益幅は小さくなる傾向にあります。
レートが小動きであるので、1回あたりに得られる利益幅も小さくなります。逆にトレンド型であれば、勝った時の利益幅は大きくなりますが、そうそうトレンド相場にはなりませんので、勝率自体は低くなる傾向にあります。
極論を言えば、利益が小さくても勝てる回数が多い方を取るか、利益が大きくても勝てる回数が少ない方を取るかということになりますが、FX初心者の頃はたとえ利益が小さくても勝つ経験を積み重ねることが大事です。
いきなり何連敗もしてしまうと、FX自動売買を継続していく意欲を失ってしまう可能性があるからです。
また、レンジ対応型のFX自動売買の場合は負ける時もジリジリと損失が膨らむのでパニックにならずに済むというメリットもあります。
トレンド対応型のFX自動売買であれば一気に損失が膨らむリスクもあり、そうなった時にFX初心者であれば冷静な判断ができなくなる恐れがあります。
これらの理由から、まずはレンジ相場を得意とするFX自動売買から始めてみることをおススメします。
FX自動売買でFX初心者が稼ぐための具体的手法
それではFX自動売買EAを使った具体的手法について解説します。
流れとしては、まずFX自動売買EAの特徴を把握し、次に自力で環境認識をして今がどんな相場なのかを判断します。自力で環境認識と言っても、FX初心者でもすぐにできる手法を公開します。
究極のシンプル手法です。そして最後に取引時間帯を考慮に入れて、そのFX自動売買EAを稼働させるかどうかを決定します。
FX自動売買EAの特徴を把握する
これは再三に渡って書いてきましたが、FX自動売買を使って勝つためには絶対に不可欠なことですので繰り返しお伝えします。
そのFX自動売買EAがトレンド相場で機能しやすいのかレンジ相場で機能しやすいのかです。
この一点だけは絶対に把握しておいて下さい。
FX自動売買EAを購入する際の説明文を読めば分かります。良心的なFX自動売買EA販売者であれば、説明文の所で弱点も書いてくれています。『このEAの弱点は強いトレンド相場の時です。
レンジ相場を得意としていますので、トレンド発生時には連敗することがあります』といった具合に、弱点も含めて正直に書いてくれている場合もあります。
こういうFX自動売買EAこそ逆に信頼できるのです。良いことばかりでなく、欠点も包み隠さず書いてくれているFX自動売買EAを選ぶようにして下さい。
秘密兵器的インジケーターで環境認識をする
FX自動売買EAを入手し、その特徴も把握できたら後は自力で相場の環境認識をするだけです。
環境認識とは平たく言えば、今の相場がトレンド相場なのかレンジ相場なのかを判断することです。
FX初心者にとっては難しそうに感じるでしょうが、そんなFX初心者向けにとっておきの秘密兵器的インジケーターを紹介します。環境認識に使うのはこのインジケーター1つだけです。
しかもパッと見てすぐに判断できます。初心者でも1分もあれば相場の環境認識をできる手法です。
使うインジケーターは『Instant Profit Scalper』です。この名前でネット検索すればすぐ出てきますし無料で入手できます。
このインジケーターはトレンドの方向を矢印の表示で教えてくれます。
上向き矢印(紫色)が出たら上昇トレンド、下向き矢印(黄色)が出たら下降トレンドということです。
しかしこれだけでは環境認識はできません。
レンジ相場の時の矢印がないからです。
ではどうすればよいか。それは2つの時間足でInstant Profit Scalperを表示させるのです。
具体的には4時間足チャートと1時間足チャートでそれぞれInstant Profit Scalperを表示させます。
その時、両方の時間足ともに上矢印もしくは両方の時間足ともに下矢印になっていればトレンド相場と判断します。
4時間足チャートで上矢印、1時間足チャートで下矢印といったように2つの時間足チャートで矢印の方向が一致していなかったらレンジ相場と判断します。
たったこれだけで相場の環境認識は完了です。
これならFX初心者であっても簡単にできるはずです。Instant Profit Scalperの良い所は、非常に見やすく分かりやすいので初心者に向いている点です。色々なインジケーターを複数使った所で、逆に分かりにくく混乱することにもなります。
環境認識に使う時間足は4時間足と1時間足の2つ、そして使うインジケーターはInstant Profit Scalper1つだけで十分なのです。シンプルな手法ですが
非常に初心者向きであり威力抜群の手法です。
FX自動売買を稼働させるかどうか決定する
FX自動売買EAの特徴を把握し、現在の相場の環境認識ができたらあとは実際にFX自動売買を稼働させるかどうかを決定するだけです。
もしトレンド向きのFX自動売買EAであれば、環境認識においてトレンド相場と判断した場合にだけ稼働させて下さい。
同じく、レンジ向きのFX自動売買EAであれば、環境認識においてレンジ相場と判断した場合にだけ稼働させて下さい。そのFX自動売買の得意分野でだけ稼働させるということです。
FX初心者の頃はとにかくエントリーをしたい衝動に駆られるものですが、FXで勝つためには勝つ確率の高いタイミングが来るまで待つことも大切です。
トレンドに強いFX自動売買を無理矢理レンジ相場で稼働させても中長期的に見れば必ず負けます。無駄な負けトレードを減らすことはFXで勝ち組になるためには不可欠なのです。
FX自動売買の稼働時間帯を戦略に組み込む
ここまで書いてきたことを実践するだけでもトータルで安定的に勝てます。
しかしさらに精度を上げるには、FX自動売買を稼働する時間帯も戦略に組み込むことも重要です。
先述したように、FXトレードは時間帯によってレンジ相場になりやすい時間帯とトレンド相場になりやすい時間帯があります。
これを応用すれば、以下のような条件を作ってFX自動売買を稼働させるべきかどうかを決定することができます。
【レンジ型のFX自動売買の場合】
・9~16時の時間帯。
・環境認識でレンジ相場と判断した場合。
この2つの条件が重なったらFX自動売買を稼働させます。
【トレンド型のFX自動売買の場合】
・16~24時の時間帯。
・環境認識でトレンド相場と判断した場合。
この2つの条件が重なったらFX自動売買を稼働させます。
こうすることで、より精度の高いトレードをすることが可能になります。
もちろん外れることもありますが、トータルで見れば着実に利益を出せる手法です。
ここにはありませんが、もし深夜0時以降、寝ている間にFX自動売買をしたい場合は、レンジ型のFX自動売買を使って下さい。
深夜0時以降は大きなトレンドは発生しにくく、16~24時までで発生したトレンドの利益確定が始まる時間帯です。
トレンドの利益確定ということは、例えば上昇トレンドで買いエントリーしていた人は売り決済をするということです。
つまり深夜0時以降はレンジ相場になりやすいということです。
FX自動売買においては資金管理を徹底する
FX自動売買をするにあたっては資金管理を徹底して下さい。
自動でFXトレードがされるがゆえに現在の軍資金がどの程度減ったかに鈍感になる傾向があります。
特にFX初心者は資金が増えた場合はまだしも、減った場合には資金計画を見直すようにしましょう。
目安としては1度の取引で失ってもよい金額は全軍資金の3~5%までです。
FX自動売買の場合は大きな連勝と大きな連敗が必ずやってきます。
大きな連敗の場合は、ロジックによっては10連敗ぐらいは十分に起こり得るのです。
FX初心者はこのリスクを常に頭に入れながら、資金を守るトレードを心掛けて下さい。
FX自動売買においては取引自体は自動でなされますが、利益額や損失額は各自でコントロールすることが可能です。それはロット数の調整です。
取引ロット数は自動売買EAのパラメーターによって各自が任意に設定できますので、例えば20万円の軍資金だとすれば、負けたとしても1万円以内に抑えるようなロット数に設定をしておきます。
FX初心者がFX自動売買を使うに当たっては、勝った時のイメージではなく負けが続いた時にどの程度まで資金が減るのかを常に想定しておいて下さい。
FX自動売買を2つ組み合わせる方法もある
ここまで書いてきたことを実践して頂ければFX自動売買で稼ぐことは難しいことではないのですが、FX初心者の心理からすると、できるだけ取引機会を増やしたいという気持ちも分かります。
取引回数を増やしながらも大きな負けを防ぐ方法としては、FX自動売買を2つ組み合わせるという方法もあります。
これはトレンド対応型のFX自動売買EAとレンジ対応型のFX自動売買EAを1つずつ設置するという方法で、トレンド・レンジのいずれの相場になってもある程度対応できるというメリットがあります。
それぞれの弱点を補完し合う戦略です。
特にFX初心者の場合は、最初はローリスクローリターン狙いから入るのが望ましいです。
その点から言っても2つのFX自動売買を組み合わせるのは合理的な方法とも言えます。
大きな利益は望めませんが、逆に大きな損失も受けません。大きな損失を受けないということはFXトレードから退場することなくFXトレードを継続できることを意味します。
FX初心者は投資資金も少額であるケースが多いので、まずは損失を出さないことを優先することも大事です。
ある程度資金がたまってからミドルリスク・ミドルリターンであったりハイリスク・ハイリターンを狙ってFX自動売買EAを選択するのも一手です。
FX自動売買では最初の1ヶ月は我慢する
FX自動売買は根気よく続けることが大切です。
稼働するタイミングによってはなかなか結果が出ないこともあり得ます。
その場合でも1ヶ月は我慢して継続して下さい。
それだけの期間があれば、強いトレンド相場もレンジ相場も必ず含まれますので、トータルで見てどうかという判断ができます。
FX自動売買の取引実績を検証する
FX自動売買をした際には取引実績を記録しておき、必ず検証して下さい。
この検証作業が大変重要となります。個々のトレード結果は全く気にしなくてよいのですが、トータルで見てどうたったかを振り返り改善点を見つけて次回の取引に活かすことこそ、FXで勝ち組になるための秘訣です。
記録をつけると様々なことに気づくはずです。曜日別・時間帯別に検証するだけでも傾向が見えてきます。
9~16時はレンジ傾向が強く、16~0時はトレンド傾向が強いことも読み取れるはずです。
まとめ
・FX自動売買はFX初心者にとっては弱点を補ってくれるありがたい存在です。
・しかしFX自動売買だけでは長期的に見ると勝てません。
・そのFX自動売買がトレンド相場に対応したものなのかレンジ相場に対応したものか、特徴を把握することが非常に重要です。
・裁量によって相場の環境認識を行い、現在の相場がトレンド相場なのかレンジ相場なのかを判断します。環境認識の手法としては1時間足チャートと4時間足チャートを使い、初心者でも使いやすいインジケーターInstant Profit Scalperの矢印の出方によって判断します。
・FX自動売買が機能しやすい相場の時にだけ取引をすることで無駄なトレードが減り、トータルで勝てるようになります。
・FX自動売買が機能しにくい相場の時は自動売買を稼働させずに待つことも大切です。
・FX自動売買では負けた時に軍資金がどのぐらい減るかを想定しておき、ロット数の調整によって、1度の取引での損失額を軍資金の5%以内になるように抑えます。
・FX自動売買は長期的に見ることも大事ですので結果が出なくても1ヶ月は我慢して継続して下さい。
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