「FXって儲かるって聞くけど、どんな仕組みなの?」「FXって怖くない?」長年FXをやってきた私がそんな疑問に答えます。
FXの儲け方とは
FXの儲け方には、主に3パターンあります。
①安く買って高く売る
②高く売って安く買う
③スワップポイントをもらう
では順番に説明していきましょう。
FXの儲け方①安く買って高く売る
FXで儲ける方法の1つ目は、「安く」買って「高く」売ることです。
商売と同じで、これが1番わかりやすいと思います。
身近なことを例にあげます。
海外旅行に行くときに、1ドル100円で両替をしました。
帰るときには、1ドルが110円になっていました。
再度ドルを日本円に直したときは、100で買ったドルが110円になって戻ってきます。
つまり、10円得をすることになります。
これが、安く買って高く売ると利益が出る仕組みです。金額が多いほど、その利益は大きくなります。
もしも、購入額が1万円だった場合は、10000×(0.1倍)=1000円
1000円得をしたということになります。
●銀行ではなく、FX口座で取引するのはなぜ?
銀行や両替所で取引することもできるのですが、高い手数料がかかります。
そして、手間がかかるというデメリットもあります。
FX口座を開けば、パソコン1つで手間がかからずに取引できます。
また、手数料が安いこともメリットの1つです。
FXの儲け方②高く売って安く買う
FXで儲ける方法の2つ目は、高く売って安く買うことです。
FXでは、持っていない通貨を「売り」から入ることができます。
1ドル100円で売り注文をした場合、90円で買い戻したら、10円の利益が出ます。
持っていない通貨を「売り」から入れることが、FXで儲けられる仕組みなのです。
値下がりしても「売り」から入れば利益が出せるため、自分の予想さえ当たっていれば、どのタイミングでも儲けることができます。
FXの儲け方③スワップポイントを狙う
スワップポイントとは、金利差によって得られる利益のことです。
金利差というと、難しい言葉のように思えますが、日本と海外の金利を比較するとわかりやすくなります。
・日本円は政策金利が0.1%
・トルコリラは、政策金利が19.00%
金利は、国によってこれだけの差があるのです。
金利の低い国の通貨を「売り」で持ち、金利の高い国の通貨を「買い」で持つと、差額の金利を受け取ることができます。
この受け取ることができる差額金利のことを「スワップポイント」と呼びます。
ここで言うと日本円を「売り」、トルコリラを「買い」で持った場合にスワップポイントをもらうことができます。
スワップポイントは、金利の高い通貨を「買い」で保有している間に毎日付与されます。
●主な高金利通貨(政策金利)(2020年度)
・トルコリラ 19.00%
・メキシコペソ 4.25%
・南アフリカランド 6.25%
・オーストラリアドル 0.1%*
(※高金利とまではいきませんが、スワップポイントがもらえる+安定感があります。)
ここまでは、スワップポイントのメリットを説明しました。
では、スワップポイントのデメリットには、どんなものがあるのでしょうか?
●スワップポイントのデメリット
・スワップポイントでの利益があっても、為替の動きによっては、売買差益で損をする可能性があります。
・高金利通貨は、価値が安定していないため下落するリスクも。
・高金利通貨を「売り」で持っている場合は、スワップポイントを支払う必要があります。
スワップポイント狙いの投資でも、スワップポイント以外の部分(売り時や資金管理)を考えて購入した方が資産を安全に運用できます。
FXをする目的別おすすめ証券口座
FX会社には、それぞれ特色があります。
売買差益で儲けるか、スワップポイントを狙ったFXをするかによって、選ぶべき会社が変わってきます。
それでは、順番に紹介してきます。
売買差益を狙う場合に、FX口座を選ぶ基準は3つあります。
①スプレッド(手数料)が狭いこと
②自分にとって使いやすいこと
③スキャルピングをするか?
スプレッド(手数料)が狭いFX業者である事
スプレッドとは「買い」と「売り」の価格の差のことです。
下の図を見ると「買値」と「売値」で少しだけ値段が違うことがわかります。
これは実質的な手数料です。
売買差益を狙って儲ける場合には、何度もこのスプレッド(手数料)を支払うことになります。
つまり、売買差益を狙う場合には、スプレッドが狭いFX業者を選ぶことが大切ということです。
米ドル/日本円のスプレッドが0.2銭程度ならば、安いと言えます。
使いやすいFX業者である事
FX画面の使いやすさの感じ方は人それぞれのため、実際に使ってみて自分に合うFX会社を選ぶのが1番です。
とは言ってもFX会社は30社以上あり、どれが良いのか見当もつかないですよね…。
今回は初心者に評判なFX会社をピックアップしてみました。
取引画面はシンプルなタイプと、さまざまなツールを使って分析がしやすいタイプがあります。
低スプレッドで使いやすいFX会社
『DMM FX』
・米ドル/日本円のスプレッドが0.2銭
・操作がシンプルで初心者にも簡単に操作ができます。
・スマホ版の画面が見やすく、取引しやすい
『みんなのFX』
・スプレッドは、米ドル/日本円で0.2銭
・全体的に評判が良く、難点が少ないFX会社です。
『GMOクリック証券』
FX取引チャートの使いやすさに定評があります。
『SBI FX』
・米ドル/日本円のスプレッドが0~0.1銭と日本最狭水準です。
・1.000通貨から取引できるので、少額から始めたい人におすすめです。
スキャルピングをするかどうか
スキャルピングとは、数秒~数分の超短期トレードのことです。
FX会社によっては、このスキャルピングトレードをすると口座を解約されてしまう場合もあります。
もし、超短期トレードをしたいならば、スキャルピングをしても良い口座を選ぶことをおすすめします。
スキャルピング公認のFX会社
この3社は、いずれも米ドル/日本円のスプレッドが0.2銭と低コストです。
・LION FX(ヒロセ通商)
・セントラル短資
・JFX
スワップポイントを狙うならこの会社
主なFX会社のスワップポイント比較表です。
FX会社によって、スワップポイントにはこれだけの差があるのです。
米ドル/日本円 | トルコリラ/日本円 | 南アフリカランド/日本円 | メキシコペソ/日本円 | |
DMM FX | 買 7円
売 -10円 |
取り扱いなし
|
買 6円
売 -9円 |
買 4円
売 -7円 |
みんなのFX | 買 8円
売 -10円 |
買 45円
売 -45円 |
買 7.1円
売 -7.1円 |
買 5.1円
売 -5.1円 |
SBI FX | 買 8円
売 -11円 |
買 37円
売 -47円 |
買 7円
売 -9円 |
買 4円
売 -7円 |
LINE FX | 買 4円
売 -7円 |
買 42円
売 -50円 |
買 9円
売 -16円 |
買 6円
売 -13円 |
GMOクリック証券 | 買 4円
売 -7円 |
買 40円
売 -43円 |
買 8円
売 -11円 |
買 6円
売 -9円 |
外為ドットコム | 買 8円
売 -33円 |
買 40円
売 -75円 |
買 7円
売 -16円 |
買 6円
売 -10円 |
LION FX | 買 2円
売 -11円 |
買 45円
売 -75円 |
買 10円
売 -22円 |
買 8円
売 -13円 |
YJ FX | 買 4円
売 -19円 |
買 38円
売 -53円 |
買 7円
売 -22円 |
買 4円
売 -19円 |
LIGHT FX | 買 5円
売 -8円 |
買 45円
売 -45円 |
買 9.1円
売 -9.1円 |
買 7.1円
売 -7.1円 |
(2021年6月調べ)
※1万通貨保有した場合。
※スワップポイントは、日によって変動します。
この表を見るとわかるように、「LION FX」と「LIGHT FX」はスワップポイントに力を入れていることがわかります。
スワップポイントを狙いたい方には、この2社がおすすめです。
特に、南アフリカランド、メキシコペソは国内最高水準のスワップポイントです。
高金利通貨を「買い」で持つならばおすすめです。
LIGHT FX
LIGHT FXは、スワップポイントの高さに定評があります。
スワップポイントを狙いたい方は、検討してみてはいかがでしょうか?
FXで儲けるコツ
FXで儲けるためには、分析をすることが不可欠です。
FXの分析方法には、「ファンダメンタルズ分析」と「テクニカル分析」があります。
順番に説明していきますね。
ファンダメンタルズ分析とは?
お金は景気が良い国と、金利が高い国に集まりやすくなります。
そのため各国の景気や政策金利をチェックしておくことで、FXでの勝率が高まります。
これをファンダメンタルズ分析と呼びます。
ファンダメンタルズ分析では、為替の大きな流れを掴むことに適しています。
●ファンダメンタルズ分析でチェックしたい日本の主要な指標
・日銀短観
日銀が経営者に景況感を調査してまとめたもので、日本の為替への影響が最も大きい指標です。
・消費者物価指数
国民の生活水準を表す指標で、指数が上がると景気が上がると予測されるものです。
・完全失業率
失業率が下がれば、景気が上がると予測されて日本円が上がる可能性が高くなります。
・有効求人倍率
有効求人倍率が高くなれば、景気が上がっていると考えられて、日本円が高くなると予想されます。
●米国の主な指標
・GDP統計
経済成長率を表す指標で、高いほど景気が良いと判断されて通貨が上がる可能性が高まります。
・消費者物価指数
物価が上昇しているのか、下落しているのかを判断する指数です。
物価が上がっていると、金利が上がる可能性が高まるので、通貨の価値が上がる可能性が高いと言えます。
・住宅着工件数
新築住宅の着工を示す指標です。
この数値が良いと、景気が良いと考えられて通貨が上がりやすくなります。
テクニカル分析とは?
テクニカル分析は、過去のデータや投資家の心理をもとに今後の値動きを予想する方法です。
短期での取引に向いている分析方法です。
主にスキャルピングやデイトレードと相性が良いです。
どうやって分析するのかですが、こんな表を1度は目にしたことがあるでしょうか?
これは、チャートといって価格の「上昇」「下落」を表したものです。
赤い線は「陽線」といって、価格の「上昇」を表しています。
緑色の線は「陰線」といって、価格の「下落」を表します。
過去長年のデータから、こういう値動きをしたら「上昇」する可能性が高い。
若しくは、こういう値動きをしたら「下落」する可能性が高いというサインがあります。
テクニカル分析はこのチャートのサインを見つけて取引をします。
テクニカル分析で使われるサインは、たくさんあります。
その中でも、主要なものをいくつか紹介していきます。
『V字』
急激に下落した後に、価格が反転したときは一気に価格が戻る可能性が高いのです。
底値を予測するのは難しいです。
少し値段が上がり始めタイミングで「買い」を入れると流れに乗って、儲けを出せる可能性があります。
『ゴールデンクロス』
チャートの下に2本の折れ線グラフがあります。これは、移動平均線といいます。移動平均線は、価格の平均値を結んでいます。
緑色の線は、20日間の平均(=短期の線)
青色の線は、90日間の平均を表しています。(=長期の線)
上図で、短期の線(緑色)が 長期の線(青色)を追い越してクロスしている箇所があります。
これはゴールデンクロスと呼ばれるサインです。
ゴールデンクロスが出ると、この後価格が高くなる可能性が高いと言えます。
このクロスが出たら「買い」を入れると、流れに乗って儲けられる可能性が高いのです。
『デッドクロス』
先ほどのゴールデンクロスとは反対のパターンがあります。
短期の線(緑色)が長期の線(青色)を下に追い越してクロスしている箇所があります。
これは、デッドクロスと呼ばれていて、この後価格が下落する可能性が高いサインです。
このサインが出たら「売り」を入れると、流れに乗って儲けられる可能性が高いのです。
FXにおける基本的な注文方法
・成行注文
成行注文とは、現在の価格でそのまま購入する方法を言います。
・指値注文
指値注文とは、買いたい金額が決まっているときに使います。価格を指定して、この価格になったら注文が確定する買い方です。
逆指値注文とは、指定した金額よりも高くなったら「買い」
指定した金額よりも安くなったら「売り」を入れる注文方法です。
※初心者は、あまり使わない注文方法です。
・IFD注文
取引を成立させたい価格と、決済したい価格の2つを設定できる注文方法です。
例えば、1ドル100円で購入して105円になったら売りたい。
この場合は、指値100、決済指値105と入力します。
すると、自動的に100円になったら購入して、105円になったら売却してくれるのです。
まとめ
ここまで読んでFXの仕組みがおわかりいただけたでしょうか?
FXは、ファンダメンタルズ分析やテクニカル分析を用いて、相場を予想することで有利に取引をすることができます。
うまく流れに乗れれば、短期で利益を上げることもできます。
FX会社で口座を開設すれば、数日後には取引を開始することができます。
最近では、キャッシュバックキャンペーンを行っているFX会社が多くあります。
キャッシュバックキャンペーンをうまく利用して、一歩踏み出してみましょう。

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